【平成20年度 理数系教員指導力向上研修 実施内容】

日時: 8月21日(木)・8月22日(金) 両日とも10:00〜15:30
場所: 城西大学

研修分野: 数学系
テーマ パワーポイントを活用した数学の指導・教育方法および教材開発
担当 城西大学理学部・准教授 中村俊子
城西大学理学部・教授 西沢清子
ねらい 生徒の学習意欲を高め、課題発見能力や問題解決能力の育成を図る指導方法、 教材開発・作成のノウハウを模索することは重要なテーマである。 本研修は、プレゼンテーションソフト「パワーポイント」を活用した数学の 指導方法や教材作成技術を習得し、今後の教育現場で実践されることを強く 願うものである。前回もパワーポイントを活用した指導・教育についての研修 を行ったが、そこで得た知見と経験を活かし、より実践的内容の研修を目指す。 とりわけ、今回は参加者それぞれの事情に合った指導法や教材開発・作成技術の修得、 充実を図ることをねらいとする。研修ではまず、パワーポイントを活用した 中学・高校数学の内容の教材を幾つか実演し、指導におけるその有用性を実感して もらう。その上で、パワーポイント活用教材の開発に向けた実習を行う。 実習では、イラストやアニメーション機能の入った、視覚に訴え生徒の興味や理解を 喚起する教材作成を目指す。特に、板書が難しいグラフ・図形の説明では、 補助線を引く、平行移動する等の作業をコンピュータで表現し、図形感覚および 論理的思考力を高める図形指導に役立てる。また、Web上の画像やデータの取り込み など、インターネット上の情報の利用および教育上の効果についても取り上げる。 実習の後半では、学校種、担当学年や関心分野により、小グループに分かれて グループ教材作成を試みる。より実践的な内容の教材作成を目指すとともに、 試作教材の発表を行い、意見交換・討論を通して教材の改良・発展に取り組むなど、 より教育効果の高い教材・指導法について模索・考察する。講座の最後に、 参加者間の意見・情報交換を行い、指導力向上に向け新たな題材や教育方法・教材開発 の可能性を検討し、次回につなげたいと考える。
研修分野: 化学系
テーマ 新しい有機合成 −発想の転換の重要性−
超不安定分子(チオアルデヒド)を安定な化合物として合成する新試薬
担当 城西大学理学部・講師 山本達夫
城西大学理学部・准教授 若林英嗣
ねらい 既成概念にとらわれない発想の転換は研究者だけではなく、 中・高等教育現場に於いて、生徒の学習意欲を高め、 課題発見・問題解決の能力育成の向上を図る上でも重要なことである。 本研修の主担当者グループは、多くの有機化学者が200年にわたり、 その合成に挑んで合成し得なかった化合物であるチオアルデヒドの 一般合成法を確立した。この方法は決して新しい機器・高価な施設の利用に よるものではなく、まさに既成概念にとらわれない発想の転換によるものである。 本研修では、このチオアルデヒドの合成の理論的背景の講演及びディスカッションに 参加し、実際の合成実験を、研修者との意見交換を行いながら実践して行く。 そして参加者がこのような具体的な例を実体験することにより、問題解決に於いて、 積極的に考え方の転換に挑み、理科教育に於ける指導力向上に向けた新たな題材や 教育方法・教材開発する意欲を鼓舞することにより、今後の教育現場で 役立たせることを強く願うものである。